こんにちは。
ソフトウェアエンジニアの@_horotterです。
RSS, 使ってますか?
RSSの歴史は古く、1990年代から始まり今なお使われているフォーマットで今でも主にニュース配信などのWebメディアの多くがRSSフィードを配信しています。
RSSというのはソフトウェアエンジニアという職種である私にとっては比較的に身近に感じる言葉であり、私自身も最近ではSlackのチャンネルにフィードから取得した情報を流して業務開始前にはそれをさらっと流し読みして気になるものがあったら本文を読みに行く、というようなことをしていました。
そこで思ったのです。
これ、音声で聴かせてくれてもええんやない。そしたら、通勤中に音楽聴くのと同じように、聴けるんやない。なあ?
RSSを音声で聴くという僕の願望を満たしてくれるツールがすでに存在するだろうと思い調べてみると、どうやら求めるソリューリョンはなかなか見つからないようであり、Feedlyで気になった記事をPocketに保存してPocketの読み上げ機能で聴く、というような方法が近しいものでは主流であるように思いました。
RSSを音声で流し聴きして気になった記事は後で本文を読んで深堀りしたいという僕の欲しているものを満たしてくれるものは存在しないようです。
もし知っている方がいたらぜひ教えて下さい。
今の時代は、TwitterやInstagram, Facebookなどのソーシャルメディアが日常に溶け込んでおり、日々の情報収集のほとんどは、それらを使用して行われることが多いように思います。
僕の意見を言うと、そんな今の時代にこそRSSは必要だと感じています。
RSSが必要というよりは、情報をただただ受動的に見聞きするだけではない別のルートも意識的に用意しておいたほうが良いと思っています。
僕自身も一日のうちの大半はTwitterを観ているというくらいにはテクノロジーの発展の恩恵を受けており、フォローしているユーザの大半は占める自分と同じ技術系の人たちから発信されるコンテンツは日々の情報収集に大いに役立っています。
YouTubeも大いに役に立っており、そこで観られる有名メディア、著名人、インフルエンサーの方々から発信される情報は大変貴重で有意義なものであることは僕以外の皆さんにも同意いただけるものだと思いますし、そうして気がついたら3時間くらいYouTubeを観ていたということもしばしば起こることと思います。
Fu*k, なんということでしょう。
ソーシャルメディアは僕たちの注意力を惹きつける強大な力を持っており、世界中の情報を効率よくインプットしている気になっていたとしても、実はそれは大きく偏った情報であるだろうということもまた事実です。
情報収集のツールとしても、コミュニケーションのツールとしてもソーシャルメディアは僕たちにとって欠かせないツールではありますが、それによって発生するネガティブな側面も認識しながら使用していくことが重要だと思います。
ソーシャルメディアも良いですが、信頼できる情報を自分から取りに行くこともまた大事です。
RSSを使いましょう。
RSSはいいぞ。
もしくは新聞を読もう。
Audibleなどのオーディオブックと呼ばれるサービスが多数存在していますし、Podcastは2010年頃には既に存在しておりiPodでそれを聴いていたという人もいるかと思います。
(僕はiPod touchで聴いてました。)
月日が経った2020年頃にはSpotifyがポッドキャストに参入し、AmazonやApple, Googleもポッドキャスト事業に力を入れているように見えますし、各社独占コンテンツの配信をするなど大いに盛り上がっている昨今です。
(個人的にはRSSフィードで音声コンテンツを配信するというそもそものPodcastのシンプルでオープンな仕様とは相反する気がするのでコンテンツの独占配信に関してはネガティブな印象です。)
文字から始まり映像の配信も比較的容易になった現在でも、新聞を音声で聴くサービスがあったり、ラジオのようなコンテンツを配信しているプラットフォームがあったり、音声コンテンツはユニークな立ち位置で今なおユーザに求められ成長している分野です。
忙しい会社員や学生が通勤、通学の電車の中で聴く、仕事をしながら、家事をしながら、場所を選ばず集中力を必要としないという点において音声コンテンツは最適な選択肢になっているのだと思います。
RSSをPodcastのように聴けたら良いじゃないか。
そう思うのです。
無いならつくる、有ってもつくるというのが技術者の性であるらしいという話をどこかで聞いたような気もします。
Android, iPhone向けのアプリをつくりました。
Webページにそれぞれのストアへのリンクがあります。
使用感としては、シンプルなRSSリーダーアプリ、プラス、音声でも聴ける、というものになっています。
記事の内容を音声ファイルにして他のPodcastアプリで使用できるようにする、という機能を現在開発中なのですが、これがなかなか良いです。
(まだリリースしておらず、テスト中です。)
Text to Speechの性能も進化し、長めの文章の読み上げもかなり自然な印象になっています。
僕と同じソフトウェアエンジニアの人たちのなかには高いキーボードやディスプレイを買ったりと生産性に命をかけている人も大きい割合で居ることと思いますが、ぜひそんな人達に、今使っているRSSリーダーの代わりに使ってみてほしいと思っています。
それ以外の人たち、RSSを使ったことがないという人たちにも、新しい情報収集のツールとしてぜひ使ってみてほしいです。
このアプリは個人で開発、運営しており、ポジティブなものもネガティブなものも含めて皆さんからのフィードバックがあることが、僕のモチベーションにつながります。
RSSを音声で聴くという体験を、ぜひ試してみてください。